5-ALAは、動植物をはじめ、あらゆる生物の体内で産生されるため、微生物や菌の特性を利用して作られる醸造・発酵食品の中に多く含まれているという研究結果があります。(参照:「食品中に含まれるALAの量」)特に、日本酒、納豆、ワインなどの5-ALAの含有量は他の食品よりも多いようです。
表1:「食品中に含まれるALAの量」
(出典:2010年2月16日ALAサイエンスフォーラム 第2回マスコミセミナー「注目のアミノ酸ALA 最新研究報告」女子栄養大学栄養科学研究所/根岸由紀子教授発表「食品に含まれるALAについて」の資料「表1 食品中に含まれるALA量」より)
5-ALAを摂る量の目安は健康状態や年齢などの個人差もあるので、普段の食生活から健康的に摂取するのが良いでしょう。「5-ALAを摂取しよう」という目的から、同じ食品ばかりを食べるのではなく、いろいろな発酵・醸造食品を織り交ぜて、365日を通してバラエティに富んだ食事をすることが大切です。特に、和食は食品も調味料もいろいろなものを使うので、オススメ。5-ALAを自然に摂取できるように継続するのもポイントです。
5-ALAは神経系のエネルギー代謝を担当するミトコンドリアを活性化させる機能もあるため、不安を感じやすい方や疲れやすい方にも効果があると言われています。また、主に赤ちゃんや子どもが発症する指定難病のミトコンドリア病を治療する治験も行われています。そして、マラリアや新型コロナウイルス感染症などの感染症において、病原体の増殖を抑制する効果も示されており、現在人体への臨床研究が進められています。
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